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Book:秘められたインド

  • 執筆者の写真: mayumi
    mayumi
  • 2021年6月4日
  • 読了時間: 5分

更新日:2022年3月4日


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著者:ポール・ブラントン

1898年ロンドンに生まれ、ジャーナリストとして出発したが、インドを始めとする東洋の哲学の研究に生涯を献げた。その十指に余る優れた著作は、独、仏、伊等十数カ国語に訳されて広く読まれている


















著者が本物のヨーギーとは?

を探求しインドの長い旅をシビアな目で記録したものです。

10名ほどの賢者との出会いを記録していますが、

私の中で印象的だったものを備忘録として。

特にラーマナ・マハーリシとの出会いやマハーリシの深い言葉は、

心を打つ言葉が本当に多くて長くなってしまうので、次のブログでまとめたいと思います。



★アディヤル河の隠者:ブラマー


肉体制御のヨガは、肉体と呼吸とが、まるで頑固なラバでもあるように

それらと闘わなければならず、それらを征服しなければなりません。

そうすれば、神経と心はたやすく制御されます。


ヨガの道で成功するには個人の師につかなければならない。


ヨガは四種の行法を持っています。

まず神経を静まるよう、休息の技術を学びます。

次に「ストレッチ」健康な動物が自然に身体を伸ばしている姿を模写した行法。

第三は様々の方法で完全に肉体を浄化します。

最後に呼吸の仕方とそのコントロール法を学ぶのです。


選ばれた姿勢を注意をもって集中して行い、意思力をもって保つ、

それは誠に強烈な行ですが、その成功が獲得されると、

眠れる力がヨギの内部に目覚めるのです。

それらの力は自然界の秘密の領域に属しています

そして呼吸法を併せて行われなければ、

まれにしか完全に目覚めることはありません。

呼吸はそれほど深い力を持っているものです。


心や魂を支配することを目的とする姿勢もあります、

思いが肉体に影響を与えると同様、

肉体が思いに影響を与えることも事実です

肉体の正しい姿勢が心に集中を持続させるばかりか、

心の目的を実際に助けることもします。


沢山の神経中枢が体全体を通っています。

それぞれの姿勢は、様々異なる中枢に作用を及ぼすものです。

神経を通じ、私たちは肉体の器官や頭の中の思いに影響を与えることができます

ねじることで、普段影響を受けない神経中枢に達することができるのです。


ヨガの行法は姿勢に尽きます

姿勢が決まった後、それ以上の活動は要求しません

活動的になるためではなく、耐え忍ぶ力を求めます。

筋肉の発達も大切ですが、もっと大きな価値は筋肉の背後にある力です

肩立ちの姿勢は脳を血液で洗い、神経を休め、虚弱を取り除きます。


全てのポーズはゆっくりと、慎重に行い、それから何分間か、

できる限り確実にその姿勢を保ち続けます


我々の師たちは、呼吸の力を握っているのです。

彼らは血液と呼吸がどんなに密接であるかを知っています

心がどんなに呼吸の後についていくものかを理解しています

また、呼吸と思考の働きを通し、

どのように魂の目覚めを促すことが出来るという秘密も心得ています。


象は猿よりはるかにゆっくり呼吸をしますが、猿よりずっと長命です。

大蛇は犬よりゆっくり呼吸し、ずっと長命です。

このように、存在する生き物で、呼吸の緩やかなものは多分長く生きるのでしょう


私たちの宗派はタントラ派(母なる神シャクティを究極とする宗教哲学)で、

これはインドよりもネパールの風土の中でもっとよく理解されています。

私の師は私に「まず肉体制御の道へ行け、その後、

王者の化学、心の制御に進むことが出来るのだ。」と教えました。

征服された肉体は、心の波を停止させるということを覚えておいてください。

いきなり思考を制する道に飛び込むことが出来るのは、ごくわずかな人だけです。


空腹の人は熱心に食べ物を探します。

しかし、餓死仕掛けている人は狂人のように探すでしょう。

あなたが餓死しかけている人が食べたがるように師をお求めになるなら、

確実に師を見出すことができます。

真剣に探す者は、間違いなく定められた時に彼の方へ引き寄せられるのです


師(グル)とは「闇を追い払う人」、師なしでは書物は単なる紙切れに過ぎません。

自分の努力と運命により幸いにも真の師を見出した人は、すみやかに光の状態の中歩みます。



★南インドの霊性の頭首:シュリー・シャンカラ


南部ヒンドゥー世界の大司教であり、聖者、哲学者、

初代シャンカラから数えて直系第六六代目の称号。


神ご自身があなたにイニシエイトされるまで一人で行き続けなさい。

規則的に瞑想をなさい。

心中に愛を持って、より高いものを黙想なさい。

しばしば魂のことをお考えなさい。

それが、あなたが魂に近づくのを助けるでしょう。

修行に良いのは目が覚めた時、次に良いのは黄昏時です。

それらの時間は世界が比較的静かで、瞑想があまり妨げられないのです。


マハリシに会うまでは南インドを離れない、という約束をしてください。

心配なさるな、あなたは求めているものを見出します。



★星に書いてある:シュディ・バーブ


ブラフマー・チンタ研究家、占星術師、


あなた自身の魂の導きを信じなさい。

頼まれなくても教師は内なる世界によってきます。



祈りによって。全能者に向かう時に子供のような性質を保つことによって。

口先だけではなく心の底から神を想うことによって、

特に何かの行動を始める前にそうなさい。

幸福なときには神の恵みとしてそれを楽しみ、

苦労が来たら、それはまさに自分の内の病を癒す薬のようなものだと思いなさい。

神を恐れなさるな。

神は慈悲、そのものでいらっしゃいますから。


神は、人々とこの宇宙全体の内に隠れていらっしゃる霊です。


もし自然の美そのもののような美しい風景を見たら

風景そのものを崇拝せず、

それは内にいらっしゃる神のお陰で美しいのだと思いなさい。


対象物や人々の中に神を見て、

それに生命を与える内在の霊を忘れるほどには外形に心を奪われないようになさい。


 
 
 

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