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Book : 名医は虫歯を削らない

  • 執筆者の写真: mayumi
    mayumi
  • 2020年6月30日
  • 読了時間: 8分

更新日:2022年5月27日


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著者:小峰 一雄

1952年生まれ。歯学博士。城西歯科大学卒。小峰歯科医院理事長

37年前に開業して数年後、歯を削るとかえって歯がダメになる事実に直面し、以来「歯を削らない、抜髄しない」歯科医師に転向。

独自の予防歯科プログラムを考案するとともに、食事療法、最先端医療を取り入れた治療を実践している。

2011年にTBS「世界のスーパードクター」をはじめ、メディアでの紹介も多数。現在は、ドックベストセメント療法を広めるセミナーを各地で開催するほか、東南アジアにてボランティア活動を展開。




虫歯についての考えが全く変わりました。

あと、酸性体質にならないように日々の生活習慣に気をつけたいです。

やはり虫歯もがんの予防も野菜中心の食事と運動、

そしてヨガ!!がとても大切。

今後は歯医者との付き合いも考え直し、

身体の持つ自然治癒力にも着目していきたいと思います。

小峰さんのような患者さん思いのお医者さんが増えるといいですね。




人間には、自然治癒力が備わっていて、

体のあらゆる器官は傷ついた時、それを治そうと動き出します。

皮膚にできた傷がいつか自然に治るように、

虫歯は放っておけば自然に治るのです。


その虫歯削らないで!

歯を削ると病気になる

歯を抜くと噛む力が弱まって来ます

噛むという動作には、脳、中でも記憶に関わる働きをする海馬を刺激し、

活性化させる大切な働きがあります。

噛む力が弱まり、噛む回数が減るということは、

海馬への刺激が少なくなってしまうということ。

その結果、認知症になったり、身体機能が低下したりして、

老化が早まってしまうと言われてます。


また歯を抜くと、歯槽骨という歯を支える周辺の骨が崩れ始め、

抜いた歯の隣の歯もグラグラになってしまいます、

さらにアゴの骨が徐々に吸収され始め、顔の輪郭が変わり老けた印象に。


がんの原因をたどっていくと、

歯を抜いた時にできた空洞に溜まった細菌だった、

つまり歯を抜いたのが原因だった、

というのもあり得ない話でありません。

実際にアメリカであるがん患者のボーンキャンビテーションの治療を行なったところ、

がんが治ったという症例も聞いています。



■虫歯はどのようにんできるのか?


口の中の雑菌が歯を通して体の中に流れ込む

→象牙質の液体移送システムの逆流の原因


①砂糖

②ストレス

③運動不足

④微小栄養素不足

⑤薬物


薬には副作用として唾液が出にくくなる「口渇」があります

体の中に入った薬に対し、脳が「体に合わない成分が入ってきた」と判断し、

尿や汗で排出するため、あえて水を飲ませようとする現象です。



■食後すぐに歯を磨いてはいけない


食事をして歯についた酸性の食べ物は、

歯の表面にあるエネメル質を柔らかくする性質があります。

しかし唾液には口の中を中和し、

エナメル質を再び再石灰化の作用があるため、

30分も経てば元の状態に戻ります


ところが食後にすぐに歯を磨いてしまうと、

まだ柔らかいエナメル質が削り取られるばかりか、

再石灰化も途中で妨げられることになります。

その結果エナメル質に穴が開いてしまうのです。

そのため食後すぐではなく、30分経ってからの歯磨きをおすすめします。



■虫歯を予防すると評価される外国、虫歯を削ると評価される日本


予防歯科に対する考えは、

日本よりもヨーロッパ諸国の方が遥かに進んでます。

これらの国では、患者の虫歯を予防出来れば報酬が得られ

虫歯ができて削らなければならなくなると報酬が減らされるという

保険システムを導入しています。


一方、日本は歯を削ることで報酬を得られるシステムなので、

ちょっとした虫歯でもすぐに削ってしまいます。

それどころか、実は虫歯でない歯が削られている可能性があります

というのも、虫歯は表面から進行するとは限らず、

もしかしたら色素沈着や、表面が溶けたあと再石灰化して治った痕かもしれません。


中には一部の心無い歯医者が、報酬を得るために虫歯でない歯を削っている という報告もあり、

結果的に虫歯でない歯を削られている人は10人に9人とも言われてます。

歯を削ると、そこから虫歯になり、歯が壊れてしまうリスクが非常に高いです。


ヨーロッパでは、日本人のように治療痕だらけの歯は非常に珍しいそうです

それだけ日本の歯科事情は遅れています。



■自然治癒力を促すドッグベスト療法


歯を削らずに虫歯を治せる治療法を長い間探し続け、

ついに出会うことが出来ました。

それが、「ドッグベスト治療法」です。

アメリカで開発されたもので、

ドッグベストセメントという薬を使います。

成分は殺菌作用のある銅、鉄、複数のミネラルが含まれ、

虫歯の穴に詰めることで、虫歯菌を死滅させ、歯の再石灰化を促してくれるのです。

治療時間は10分、フタで密閉して新たな菌の侵入を防げば、

徐々に痛みも消え、気づかないうちに虫歯も治っているという、

まさに夢のような虫歯治療法です。


ドッグベスト療法のメリット

①治療が短時間で終わる

②成功率が高い(90%以上)

③治療の痛みがほとんどない

④通院回数が少ないため、トータルでの治療費が安い

⑤歯を削らなくてよい


・テレビ取材をきっかけに広がり始めたドッグベスト療法

2011年TBSのTV番組「世界のスーパードクター」で取材され、

最先端の虫歯治療法として、ドッグベスト療法が紹介されたのです。

おかげで、この治療法と私の知名度は一気に高まりました。



◾️虫歯、歯周病は体が発するSOS


アメリカのことわざに、

大病の前には必ず歯の病気が起こるとあります。

歯から全身に病気が運ばれる歯性病巣感染がある

リューマチの患者の歯の根っこの治療を完了すると、

リューマチの症状が改善されるという例を何度も確認しており、

治療専門の内科医も「リューマチ患者で歯に問題ない人は見たことがない

と言っており、医療現場では広く知られている事実です。



◾️虫歯が多い人は血管が老化している


虫歯と血管年齢について興味深い結果があります。

虫歯の本数が増えるに従って血管年齢が実年齢を上回っていき

虫歯が20本を超えると、実年齢との差も25-30歳と大きく上回っていきます。

つまり虫歯が多い人は、そのぶん体が老化しているということです。



■歯周病が悪化したら、がんを疑え


歯周病以外全くの健康体の方で一般的な歯周病治療を行なっても、

よくならない場合は、がんなどの病気を疑う必要があります。

歯や口の病気は、大病の前の未病の状態であり、

体の病気が始まりかけているサインだと疑ってください。



■口臭は免疫力低下のサイン


口を通して体の異変を感じるバロメーターとして口臭があります。


口臭が強い人は、内臓機能が弱まっていたり、

免疫力が低下している可能性があります

というのも、口の中の細菌は腸内の約10倍あり、

しかも常に外気にさらされています。

そのため免疫力が落ちると細菌の数が増えてしまうのです。

口臭がいつもより強くなった、歯垢が付きやすくなった、

歯周病の状態が悪くなったなど、

口の様子が普段と違うと感じた時は、歯医者に相談してみましょう。



■がん患者と歯周病患者に共通する5つの特徴


①糖質を好む


②低体温である


③交感神経が常に優位にある

常に気を張って緊張状態の人は、

交感神経ばかりが働いてしまい、

抹消の血管が縮まり、血流が滞ってしまい、

体中の臓器に十分な血液が送られなくなります


するとがん細胞が生まれ、

どんどん増殖してしまうのです。

さらに交感神経が優位にあると、

唾液が出にくくなるため、口の中の最近が増殖します。


④呼吸が浅い

呼吸が浅い人は、常に体内の酸素が不足している状態になってます。

がん細胞は、酸素を嫌うことで知られていますが、

同じように歯周病菌も酸素が苦手です。

更に呼吸が浅い人は、

運動不足である人が多いことも分かっています。

運動不足は全ての病気を引き起こす原因となっています。


⑤酸性体質である

がん細胞は、酸性体質を好みます。

人は健康である時は、弱アルカリ性体質を維持していますが、

肉や糖質中心の食生活をしたり、

運動不足が続くと、酸性体質になる傾向にあります

特に糖尿病や太っている人、中性脂肪が高い人は、

酸性体質になりやすいようです。


逆に、野菜や果物を沢山食べると、体質がアルカリ性に傾くため、

がんになりにくいと考えられています。

同様に虫歯も、口の中が酸性の人がなりやすいことが分かっています。



■酸性体質の改善で虫歯やがんになりにくい体に

酸性体質の方は唾液も酸性であり、

自らの唾液で歯の表面を溶かし、ザラザラにしてしまうため、

色素が付着しやすく、歯が着色傾向ある。


酸性体質の方はがん患者だけではありません。

うつ病や慢性疲労、糖尿病などの症状がある方はほとんどが酸性体質でした。

薬の影響もないとは言い切れないものの、

アルカリ性体質だった方のほとんどが、健康であったのは驚きでした



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■アルカリ性体質に戻す食生活

すぐにアルカリ性に戻したいなら、

重曹を飲むのが一番手っ取り早いですが、

日々の食生活の中でアルカリ性食品を積極的に摂り、

酸性食品を控えることが大切です。

特に砂糖を食べると確実に酸性に傾くので、注意が必要です。





【アルカリ性食品】

野菜(ほうれん草・ごぼう・さつま芋・人参・里芋 etc..)

果物(メロン、レモン、etc..)

海藻(ひじき・わかめ・昆布)

キノコ、干し椎茸、大豆 etc..


【酸性食品】

肉類(豚肉、牛肉、鶏肉 etc..)

魚類、卵、砂糖、穀類(米 etc..)


唾液をアルカリ性に戻すと、

かなりの確率で身体的症状が改善できるほか、

虫歯の自然治癒も確認されています。


・食事は本当にお腹が空いた時だけ

・出来るだけゆっくり食べる



食事以外で心がけたいのは・・・


◉免疫力を高めるために体温を上げる

半身浴、冷たい飲み物は控えること、日常的に運動する、


◉副交感神経を優位にする

深呼吸(5-8秒かけて吸い、5-8秒息を止めて、5-8秒かけて吐き切る x10-15セット)

ヨガや太極拳

 
 
 

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