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Book:Fit For Life フィット・フォー・ライフ

  • 執筆者の写真: mayumi
    mayumi
  • 2021年5月18日
  • 読了時間: 11分

更新日:2021年8月23日


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著者:

ダイアモンド,ハーヴィー

「アメリカ健康科学カレッジ」において最高学位取得後、同カレッジの検定コースの指導にあたっていたほか、カリフォルニア州サンタバーバラの「ホリスティック医学教育研究所」ほかで栄養科学を指導。心身ともに健康的な生き方を指導する講師。


1985年に初版が世に出て以来、今日までに世界で1000万部以上が刊行されたロングセラー

溢れんばかりの健康関連情報の中にあって、我々は自然に即した本来の法則、すなわち「生命の法則」とも呼ぶべきルールを見失っていると言う。例えば、人間はもともと果食動物だったのだから、まずは果物を中心としたメニューを構成せよという。「果物は私たちの体内に摂取できる最も重要な食べ物だ」とまで言い切る。






この本にもっと早く出会ってればよかった!と思いました。

この本を読んでから、午前中は果物のみで、乳製品はほぼやめました。

もともとお肉や魚は滅多に取らないので、あまり影響はありませんが、

乳製品の考え方はガラリと変わりました

あと、今までガッツリ朝食を取らないとエネルギーが出ないと思い込んでいたことが、

反対にガッツリ食べてしまうことで、エネルギーを消耗していたんだと深く実感

当分はこちらの実践を楽しみながら続け、身体の様子を観察してみようと思います。



「フィット・フォー・ライフ」=「生命の原則」「生命と調和した生き方

・体に必要な栄養をすべて満たすことが出来る。

・いつもエネルギッシュでいられる。

・生涯最大の減量ができる(リバウンドの心配がない)。

・自分に自信がつく

「食べるために生きる」ことをやめ、「生きるために食べる」ことを学ぶ。


人間の食べ物を処理する能力は、

毎日決まって起こる三つのサイクルが効率よく機能しているかどうかにかかっている。


◎正午〜午後8時:補給(摂取と消化ー食べる事と食べた物の分解)

◎午後8時〜午前4時:同化(吸収と利用ー体への同化)

◎午前4時〜正午:排泄(体内の老廃物と食物カスの排出)



原則① 水分を多く含む食べ物を食べる

地球の約7割が水であるように、人間の体も7割が水から出来ている

世の中の全ては大宇宙の縮図といえる。

もし体の70%が水で構成されているなら、

体を常にベストコンディションにしておくには、

水分を少なくとも70%を占める食事をしなければならない。

(単純に水を飲むのではなく、いかに水分を摂取するかということ)

食事をしながら水を飲むと、体を非常に衰弱させる。

消化液を薄めてしまうことになり、食べ物が正しく消化されない。


野菜・果物を70%

凝縮食品(パン、米、肉、魚、乳製品など)を30%

凝縮食品を多く取り、私達は体を詰まらせている。

人間の体に必要な栄養素は、全て果物や野菜に含まれている



原則② 食べ物は正しく組み合わせて食べる

食べ物の消化活動以上にエネルギーを使うような行為は何もない

フルマラソンのカロリー(約1,600kcal)以上のエネルギーを毎日消化に費やしている!

貴重なエネルギーをほとんど消化に使ってしまい、

体が他のことに使えるエネルギーはずっと少なくなってしまう


体は二つ以上の凝縮食品(果物、野菜以外の食品)を、

胃の中で同時に消化するようには作られていない。


原則③ 果物を正しく食べること

・ほかのどんな食べ物とも一緒に食べない

・ほかのものを食べた直後に食べない(デザート扱いは禁物)

・果物を食べる時は、胃の中が空の状態で食べる

 

どんな食べ物も果物の生命力にはかなわない

果物は消化にエネルギーを使わない

食べ物は胃の中に1時間半〜4時間留まる、

しかし全ての果物は20分〜30分で胃を通過していく。


〜体内に毒を発生させ組織を酸性化させる原因〜

・食べ物の組み合わせが不適切

・水分を多く含む食べ物の量が不十分

・凝縮食品を多量に摂取

・食品添加物を摂取

・汚染された大気や水を摂取

・ストレスを感じる



■朝食 [排泄のサイクル AM4:00-PM12:00]

朝起きて正午まで、新鮮な果物とフルーツジュース以外は何も摂取しない。

果物とジュースは欲しいだけ摂取しても構わない。量に制限はない。

成功の鍵は「正午までは果物とフルーツジュースだけ取ること

の実践にかかっている。


胃が空の状態の時に食べれば、新鮮な果物は好ましい効果だけを発揮する。

すなわち減量を加速してくれる。

水分を多く含んだ質の良いカロリーは余分な体重を更に増やすようなことはしない。

果物に含まれるカロリーは、減量のためのエネルギーを体に与えてくれる。

カロリーは量よりも質の方がはるかに重要である。


コーヒーや紅茶を飲んだり、サプリメントを摂取する場合でも、午後になってから行う。

例えカフェインフリーでも、カフェインを取り除く過程には大抵強烈な

腐食薬の化学溶剤が必要され、この溶剤はコーヒー豆を浸透し、人体に入り込むことになる。


食べ物を食べているときに一緒にコーヒーを飲むと、

食べ物は完全に消化されないうちに胃から追い出されてしまう。

そして腸でその運動力を遅らせ、未消化の食べ物は便秘の原因となる。



■昼食 [補給(摂取と消化)のサイクル PM12:00-PM8:00]

正午以降は食べる時間帯。

但し、なるべく「食べ物の正しい組み合わせ」の原則を守る。

大盛りのサラダがメインで、

全粒粉のパン、アボガドを使ったサンドイッチ etc..


- サラダドレッシングに酢を使うのはやめましょう。

 酢は発酵を起こさせる物質で唾液による消化を止め、

 炭水化物の消化を遅らせてしまいます。

 代わりにレモン、柚子、カボスなど使いましょう。

- 昼食や夕食から3時間たった後でお腹が空いたら果物を食べるといいです。

- 乳製品の摂取量を減らし、カルシウム源として生のナッツやゴマを利用します。



■夕食

フレッシュベジタブルジュースを飲みながら、食事の支度。

軽く蒸した温野菜やバター付きのサツマイモ、玄米、

スープにコーンブレッドやコールスロー、温かいトルティーヤ etc..


☆全粒粉トルティーヤのレシピ

ぬるま湯 1cup少々 + 海塩 小1/2 + 全粒粉 1cup + Oil 大1


☆コーントルティーヤのレシピ

熱湯 1cup + 海塩 小1/2 + コーンミール 1cup + Oil 少々


材料をミキサーに入れ4-5min.攪拌して生地を作り、

テフロン加工のフライパンでお玉一杯ほどを薄く焼く。



■夕食後 [同化(吸収と利用)のサイクル PM8:00-AM4:00]

午後8時以降は体が食べ物に含まれた栄養素を抽出・吸収・利用する時間帯

栄養素の吸収作業は、食べ物が腸に入るまで全く行われない。

正しく組み合わされた食事は、約3時間で胃から出ていくので、

摂取後3時間で吸収の準備が整うことになる。

不適切に組み合わされたものは8-12時間あるいはもっと長時間胃に留まってしまうので、

早い時間に食事をするように心がけたい。


食習慣を変えた当初は通常の元気さがなくなることを心得てほしい。

それは、体が食習慣の変化に応じて自ら調整しているからだ。

一時的な不快感があったとしても、それは浄化と健康回復への作業が

行われているサインとして捉えること。


この実践は、ダイエットのためだけではなく、

体力の低下を改善するものとして考えられている。

たとえ減量する必要がない人でも、

これを実践すれば、エネルギーが高まるのをはっきり感じるようになる


味蕾細胞は3週間ごとに入れ替わる。

この期間だけ正しい組み合わせを続けてみると、

新しい食べ方をすんなり受け入れてくれる。

きっと消化器官の好調さとエネルギーの出方の違いに気づき、

今までいかに消化器官に負担を与えエネルギーを損失していたか自覚することだろう。


◉買い物リスト

基本は全て食品添加物を含んでいない食品を選択


果物:ALL

 果物は決して加熱しないこと

 加熱すると果物のアルカリが酸性に変化してしまいます。


野菜系の果物:アボガド、キュウリ、トマト、ピーマン

 果物と合わせて食べることも出来ます


ドライフルーツ

 凝縮された食品なので量は控えめに

 糖度の少ない果物の甘さを増すために少量一緒に取るのもいいでしょう。


野菜:新鮮なもの、手に入らない場合は冷凍もの

 レタスはロメインレタスが栄養価が高くおすすめ。


発芽食品:アルファルファ、豆もやし


乾物類:寒天、キクラゲ、切り干し大根、葛、春雨、麩、干し椎茸


キノコ類/海藻類/イモ類


ナッツ類/種子類/ナッツバター

 生のナッツ(炒ってあると体の組織を酸性に変化させてしまう)

 凝縮された食品なので分解に手間がかかるので食べ過ぎは禁物。


穀類:オートミール、蕎麦、ハトムギ、全粒小麦粉、コーンミール、

    葛粉、グラハム粉、玄米粉、ライ麦粉、玄米、胚芽米、バスマティライス、

    全粒粉パスタ、玄米ぱん、全粒粉パン、チャパティ、ピタパン、トルティーヤ、

    あわ餅、きび餅、玄米餅、よもぎ餅、etc...


豆類:大豆製品、小豆、枝豆、黒豆、ひよこ豆、緑豆、レンズ豆、



■現代人はタンパク質を取り過ぎている

タンパク質は数ある食べ物の中で、成分構造がもっとも複雑で

消化のプロセスが他のどんな食べ物より多量のエネルギーが必要となる。


私たちの体のタンパク質は、

タンパク質を食べることによって体内に作られているのではない。

タンパク質は、食べ物の中に含まれるアミノ酸から作られている


栄養素となる原料の全ては植物界の中に存在している。

動物たちはタンパク質源(アミノ酸)を植物界から流用する能力はあるが、

それを作り上げるための力は持っていない。

一方植物は空気・土・水からアミノ酸を製造することができるので、

人間を含めた動物たちはこの植物のタンパク質源に頼っているのである。


実をいうと、タンパク質不足になるように一食懸命努力しない限りは、

タンパク質不足などになることはない。



■ベジタリアンについて

食事の中身は果物、野菜、ナッツ、種子、全穀物、豆類、芋類、海藻類、

体に必要なすべての栄養を十分に補給できる

古代ローマ人にとってベジタリアンとは、野菜を食べる人のことではなく、

生命/活力に満ち溢れている」「精力的な人/心身ともに健全な人」を意味していた。


〜有名なベジタリアン〜

アインシュタイン、ブッダ、キリスト、ピタゴラス、ソクラテス、プラトン、

古代ギリシアの賢者たち、レオナルド・ダ・ヴィンチ、シュークスピア、

トルストイ、シュバイツァー、カール・ルイス、ボディービルダ王者アンドレア・カーリング

etc...


■人間の体は肉を食べるようにはできていない


■牛乳について

「牛乳をはじめとする乳製品は健康にいい」

という多くの声は営利のために作られたものである。

牛乳はアメリカでは最も政治と結びついている食品。


牛乳の摂取量の少ない国々はどこも、骨粗鬆症の発症率が低い。

虚弱な骨の原因はカルシウム不足ではなく、

体からカルシウムを失わせる食習慣やライフスタイルにある。

と多くの放送局や新聞社が報じている。


骨からカルシウムを失わせる最大要因は動物性タンパク

次いでナトリウム(食塩)、カフェイン、リン(加工食品に多く含有)、タバコである。

これらは体内で強烈な酸を形成するので、体液のphバランスを弱アルカリ性に保つため、

骨や歯に蓄えられたカルシウムを引き出して中和しようとする。

事実は塩分を多い食事を取れば取るほど、カルシウムは失われていく


乳製品に関する弊害で最大の問題は、体内組織の中に粘液を作ってしまうこと。

粘液を取り除こうとして、鼻の奥からズルズルと出てくる。


乳製品を摂取する大人は、摂取していない大人と比べ栄養素の吸収が少ない。

栄養素の吸収が悪いということは、無論、慢性疲労が生じることを意味する。


牛乳は牛の子供に授乳を行うという唯一の目的のために存在する。

最近のハーバード大学が行った研究では、

子供たちが牛乳を飲めば飲むほど肥満になっていくことを証明している。


最も優れたカルシウム源は、

生のゴマ、生のナッツ類、海藻類、緑葉野菜の全て、

ドライフルーツ(いちじく、デーツ、プルーン) etc...


それでも心配なら、サラダや野菜の上に頻繁に生のすりゴマをかけるといい。

そうすれば、なりたくてもカルシウム不足にはなれない。

牛のカルシウム源は穀物と草なのだ、牛はカルシウムを得るために牛乳を飲んだりしない



■卵について

・卵は雌鳥の体内の寄生虫を殺し、卵の生産を活気づけるために、

 エサの中にひそを入れるなどの最悪の環境で産み落とされた卵もある

 その猛毒をたとえ微量とはいえ体内に取り込むことになる。

多量の硫黄分を含んでいるので、肝臓や腎臓を酷使することになる。

・いやな臭いを伴うが、人間の体というのは悪臭を放つものは何ひとつ必要としない。



■魚について

食物連鎖の頂点にあり、大量の水銀や環境汚染物質を含んでいる

心臓病、脳神経障害、ガンなどの問題、免疫力の低下のリスクも高くなる。



■運動の効能

毎日最低限20分間は元気よく歩くこと。

理想的な時間帯は早朝。

心臓は筋肉でできており、他の部位と同様使わないと衰えてしまう



■空気と太陽は生命の源

太陽はこの地球上にある全ての生命の源

太陽がなければ生命は存在しない。

私たちの体全体を活性化させている

できれば午前中、毎日30分または数回に分けて日光に当たる。


◉「運動」「新鮮な空気」「日光」は私たちが活力に満ちた生き方をする上で、

 最も決定的な役割を果たしている。


・今まで紹介してきた原則を用いて、毎日の食事をもっと良質のものにする

新鮮な酸素をたっぷり含んだ血液を細胞に与えるため、運動を行う

・成功を確信するため、肯定的なメッセージを盛んに送る。


■その他

レオナルド・ダ・ヴィンチからアインシュタイン、マーク・トウェインに至るまで、

世界中に知られる偉人たちの言葉・・


いかなるジャンルにおいても、我々人間が知っていることは、

 ごくごく微小のそのまたひとかけらにしかすぎない。


学べば学ぶほど、もっと学ぶことがある。


知れば知るほど、知らないことがどれほど多いかということに気づく。



 
 
 

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