アーユルヴェーダの食事
- mayumi

- 2019年6月12日
- 読了時間: 5分
更新日:2022年2月23日

「その土地で取れたものが、
その土地で暮らすものを養う」
という考え。
旬の素材を季節や体調に合わせて食べる。
〜自分を高める食事の選び方〜
エネルギーには3つのグナ(質)があります
① サットヴァ : 純質
② ラジャス : 激質
③ タマス : 惰質
グナは人の行動や感情に影響を与えるもので、サットヴァな物を食べていると、
自然と心も体もサットヴァに。
そうすると、純粋なエネルギーが内側か溢れ、いつでもハッピーな状態になります。
①サットヴァ (Sattva)
身体に必要な栄養を与え、心を鎮めて浄化するもっともヨガ的な食事。
続けるうちに体と心を落ち着いてコントロール出来、
2つを結ぶエネルギーのバランスが整った真の健康体になります。
Food:新鮮な果物、野菜、牛乳、豆類、生蜂蜜、デーツ
心に与える影響:純粋さ、平和、寛容、周囲との調和
②ラジャス (Rajas)
辛味、苦味、酸味の強い食品。
過激な刺激を与え、攻撃性や必要以上に活動力を高めるため、
体と心の均衝が崩れがちになります。また、急いで食べることもラジャス的。
Food:強い香辛料やハーブ、コーヒー、紅茶、チョコ、卵、乾燥や塩漬け食品
心の影響:イライラ、攻撃的、過活動、お節介
③タマス (Tamas)
動きのない、粗雑な、惰性な、暗い性質を持つ食品。
気分が落ち込みがちで、向上心がなく、楽な道を選びがちになる。
エネルギーが停滞してやる気が起こらない怠惰な状態が起こる。
Food:肉、魚、アルコール、玉ねぎ、ニンニク、鮮度が落ちたり、調理し過ぎた物、
冷凍食品、レトルト食品、缶詰、発酵食品
心の影響:怠惰、不活発、自己中心、うとうとした状態
★Why to Eat ?
オージャス(生命エネルギー)を増やすため。
満たされると生き生きと輝き、足りなくなると不安やイライラが増す。
オージャスの量は生まれた時がピークで年齢を重ねるごとに少しずつ減っていきますが、
サットヴァな食べ物を意識して摂ることで補えます。
★What to Eat ?
自分のドーシャを把握して、ドーシャのバランスに応じたものを摂りましょう。
基本的には、消化しやすく新鮮な、サットヴァ的な食材を使い、
調理後3時間以内の新鮮なものを食べる。
自分が美味しいと思えることが大切です。
★How to Eat ?
腹八分目で、食後に体が重くならず体の内側からエネルギーを感じられたら、
正常に消化が行われ、オージャスに満ちている状態です。
胃袋の満腹感より全身で感じる満足感を重視する。
よく噛んで十分に味わい、感謝の気持ちを意識しながら食べましょう。
食事の適量は、人によって、また季節や体調によって異なります。
一言で言うと、適量とは「次の食事までの間に無理なく消化される量です」
食欲がないときは無理して詰め込まず、少量にし、お腹が空いたら食べましょう。
★When to Eat ?
お腹が鳴って空腹を感じた時がベスト。アーユルヴェーダでは、健康の要は消化にあり、
未消化物は毒素になって蓄積されると考え、時間ではなく消化力に合わせて食べましょう。
1日のメインとなる食事は、消化の良いピッタが優勢な10時-12 時が理想的。
夜の食事は、就寝の3時間前までに済ませましょう。
食べる時間はなるべく同じ時間で規則的に。
★Where to Eat ?
食事する時は、清潔で心地よく、静かな場所を選びましょう。
TVを観たり、スマホをいじったり、おしゃべりしながらの食事は消化を妨げます。
食事中は食べることに意識を集中させ、出来るだけ心静かにいただきましょう。

〜季節の合わせた食事〜
春
カパが優位になる時期のため、渋み、辛みを取り入れたいです。
春野菜は苦味が強いのでカパを減らす一方、ヴァータが増えるので、
緩和法として、植物油を少し多めに使いバランスを取りましょう。
はちみつも取り入れましょう。
梅雨
気圧や気温が変動することにより、ヴァータが乱れます。
ヴァータを上げる冷たいもの、渋味は避けます。
夏
熱い日が続くと「夏バテしないようにたくさん精のつくものを食べよう」
と思ってしまいがちですが、夏は消化力が落ちているので、
いつもより少ない腹七分、六分くらいの食事にすることが好ましいといわれています。
秋
体内にこもった夏の熱が徐々に表面に出てくる初秋と一気に体が冷えやすくなる晩秋。
サラダやおひたし、冬瓜など、熱を冷ます食材、
秋刀魚や根菜などはピッタを上げる食べ物を上手にバランス良く取り入れる。
秋に出てくる甘い果実はピッタを下げる効果があります。
冬
ヴァータとカパが優位になる時期のため、身体を温める必要があります。
体を温めるスパイスを多めにと、冬の根菜類は身体を温める効果があります。
〜六味をバランス良く摂る〜
甘み、酸味、塩味、苦味、渋み、辛みをバランス良く摂る。
これに少しの良質な油をプラスする。
細胞膜が健全に働くためには脂質が必要です。
良質な油は、目や耳などの感覚器官を健全に保つ働きもあります。
〜オージャスの高い食べ物〜
・ギー
・炊きたての白米
・採れたての新鮮な食材
・愛情のこもった出来立ての手作り料理
・添加物を使わない
・保存しない(冷凍食品)
これらを”感謝して食べること”が一番大切。
〜良くない食べ合わせ〜
・牛乳と果物、塩、魚は一緒に摂らない。
・熱いと冷たいなど、性質が反対のもの。
・ギーとはちみつは同量ずつとると毒になる(どちらかの量を増減しましょう)
・複雑すぎる調理法のもの(シンプルな調理法にしましょう)

〜アグニ(消化力)UPする方法〜
・食前30分前にスライスした生姜にレモン汁と岩塩をふったものを口にすると
消化をスムーズにさせ、キレイに消化できるので毒素が溜まらずに、
体の負担がかかりません。
・食事中の水分は白湯をすするように飲む。
白湯は消化剤として体の内側の油汚れを洗い流してくれます。
排泄を促し、便秘解消にも効果的です。
・ハチミツは浄化食材。
体の脂肪燃焼してくれる作用もあります。
ただし、高い効果だけに摂り方に注意が必要で、40度以上の熱を加えると逆に
厄介な毒素となってしまいます。スーパーで売られているハチミツの多くは
加熱処理されたものが多いので、生ハチミツを厳選してください。
・前食べた物がしっかり消化されてから次のものを食べましょう。
消化には最低3時間はかかります。その間に次の物をお腹に入れてしまうと、
消化不良のまま次の消化が始まるので、アーマ(毒素)となってしまいます。
・食後は消化活動が正しく行われるするよう、リラックスした状態を保ちます。
ある程度、胃に血液を集中させることが必要です。
食後にすぐ運動や入浴、緊張したりすると、血液が全身に散ってしまい、
胃に血液が充分に集まることが出来なくなるため、消化不良の原因になります。



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