天風 幸福なる人生②
- mayumi

- 2021年11月6日
- 読了時間: 5分
更新日:2023年5月22日

④心の使い方
何をする時でも、はっきりした気持ち、心持ちでやろうという心がけする。
そうすると、どんな事情があっても心が曇らなくなるんです。
ピンぼけが来なくなる。
するとその結果、精神生命の可能率が非常に増進する。
記憶力が非常に優秀になる。
物覚えが悪い人は、結局、
心を使う時に意識を明瞭にするということがおろそかになっている。
はっきりした気持ちとは?
心が何ものにもとらわれていない時の気持ち。
いささかの雑念、妄念がない気持ち。
この雑念、妄念のない、囚われない、
はっきりした気持ちをしっかりそのままにしておく方法は、
気を打ち込んでやる習慣をつける。
うかつにものをしないように習慣づける。
何かする時もパッパッと気を打ち込んでやると、
これはもう意識を明瞭にする、
すなわち、囚われから離れ、はっきりした気持ちになる。
これが最上の手段。これ以外に手段はない。
気が散るということぐらい、心の働きを鈍らせるものはない。
気が散れば、心のまとまりがなくなる。
心のまとまりがなければ、その結果、心の力がずっと減る。
大抵の人は普段から何かしら心が散らかっている。
思いもかけない沢山の仕事や、ややこしい事が起こると、
即座に頭から面食い手も足も出ないで、うろちょろするだけ。
ところが、平素何事をするにも気を打ち込んで、
気を散らさず、気がまとまって人生を生きている人は、
どんな複雑な事に出くわしても、
澄み切った気持ちで全てのことを何らの醜態なく片っ端からパキパキと片付ける。
その心がけを実行しないと、
知らず知らずに不必要な雑念、くだらない妄想、
その他つまらない想像観念が心に飛び込んで、意識を不明瞭にしてしまう。
結果、何よりも必要な精神統一がめちゃくちゃにされてしまう。
それは観念が「集中」しないで「傾注」されてしまうから。
心の前に現れたものを、そのまま心に取り入れるのが集中。
囚われのあるやつが、向こうへ自分の心を持っていかれるのが傾注。
欲張りがお金を見た時は傾注、男の人が女の人を見ている時も傾注、
デパートで好みの服なんか見た時も傾注、
これでは心に使われている状態で、心を使ってる状態ではない。
ただもう思うが故に思い、考える故に考え、
しかも思っちゃいけない事を思い、考えちゃいけない事を考え、
思わなきゃいけない事は思えない。考えなきゃいけない事は考えられない。
人間の心は、一時に二個は出ない。
だから常に積極的な気持ちを心の中に充満し、
思うべからず事は思わず、考えるべからずものは考えないようにしてると、
自然とこの意識の混濁というものがなくなる。
はっきりした気持ちになろうとする時、
一番最初の前提として、やはり心の掃除を完璧にしないとダメ。
観念要素の更改が根底的に必要となる。
潜在意識の中の大掃除をしないといけません。
潜在意識の中の大掃除をし、心の中を極めて尊いもの、
強いもの、正しいもの、清いもので充満させておき、
はっきりした気持ちを常に心に持たせるために、
何事をするにも気を打ち込んで、精神状態を掻き乱さないようにする。
心がいつも穏やかな状態で、少しも曇ってない状態で生きる。
この心がけが緩められると、
肉体の要求やそれに随伴する自己本位の欲望だけを満たそうと、
わがままな本能心が心を占領する恐れがある。
そうなったら人生地獄、満たされない事による心の悶え、不満が始終消える事なく、
もう何があろうと、少しも心に豊かさや朗らかさを感じることが出来ない。
だから心を打ち込んで何事かをする習慣をつける。
そうすると、囚われていたはずのものが、向こうから出て行ってしまう。
振り落とされる。
⑤体の活かし方

食生活に対し正しい理解を持つと同時に、
精神の元気を失わないことが肝心の条件。
現代人は肉体の本能の欲望に
いつも打ち克てず、
とにかく動物性のものを植物性のものよりも
余計に食べるため、
女の人も早く年をとってしまうし、
男の人も早く老衰する。
動物性タンパク質は、消化する際、副産物として尿酸という酸が生じる。
植物性タンパク質は、血液がアルカリ性になっているから、
この尿酸をどんどん分解し、体の外へ排泄してくれる。
動物性のものは血液が酸性になる。
医学用語で「アジドージス」と言い、
食べ物それ自体が血液の内容を極めて危険なものにする。
肉食をする人はどうしても風邪を引きやすく、
その上やたら頭痛がしたり、切り傷なんかも治りが遅い。
睡眠もぐっすりと寝られない人が多く、
神経痛、リュウマチ、痛風、ガンなど、難病に冒されやすい。
動脈硬化を促進するのも動物性のものが多い。
尿酸という恐ろしさを警戒しなければならない。
肉食は全然ダメ、尿酸のため血液をみるみる酸化する。
有名な哲学者のカーリントンの言葉、
果物は第一に精力が増進する。
頭脳が明晰になる。
耐久力が非常に余計出る。
それでよく寝られるし、諸事万事において果物を食べてると、
体の組織の中の生活力が増進する。
長い時間の精神労働には果物が一番良い。
雑念、妄念の発作がない。
昔の禅の坊主はこの理由で肉類は食べなかった。
自分のインスピレーションを求める場合、食べ物が非常に関係する。
果物には大自然の持つブリルが非常に多い。力の要素が。
果物の持ってる原型質は生命の波長が長く、強く、積極的。
だから、果物生活をしてると、頭がはっきりして、耐久力が余計つく。
植物性の食べ物はアストラルボディのリズミカルモーションを調和する。
アストラルボディはオーラのある層のこと。霊気体ともいう。
果物は霊気体を強くする。
オーラがはっきりしている人間は、たとえ医者が何て言ったって死にはしません。
オーラがしっかりしていると、どんな病に罹ってもびくともしない。
オーラが薄弱になると、肉体から霊気が消えてしまうんですから、
そのままあの世に行きにけりとなる。
だから、そのオーラを発してるアストラルボディを形成する要素が
果物の中にうんとあるということを聞いたら、
肉食は出来るだけ避けた方がいい。
年をとったら、年をとってるほど、なるべく食べないようにする。



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