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Book:シンプル・ライフ

  • 執筆者の写真: mayumi
    mayumi
  • 2019年9月10日
  • 読了時間: 7分

更新日:2021年5月30日


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著者:ソレン・ゴードハマー

Wisdom 2.0 Conferenceの主宰者。カンファレンスを通して、マインドフルネスを用いたデジタル化社会との融合を提案する。2009年から毎年開催されているカンファレンスは、2014年は2000人を超える参加者が集まった。Huffington Postを通して実践するストレスフリーの生き方を広める。


速さを追い求めるばかりが

人生ではありません。」

(マハトマ・ガンジー)












第1部:意識の向けかた

全般にインターネットやソーシャルメディアは絶えず気を逸らされる点を指摘しています。

デジタルの世界は大変便利だし、計り知れない力を秘めています。

しかしその一方で、人生の探求ではなく、人生からの逃避になってしまうこともあります


じっと座って観察すると、自分の心がいかに一つの所に留まっていないかわかる

スティーブ・ジョブズはその後、座禅で心を落ち着ける方法を学びます。

捉えにくいものの声が聞こえる様になる。その瞬間、直感が花開いて、

物事がくっきりと見え始め、もっと今この時を生きられる様になる。」

と語っています。


今ここに意識を向けなければ、集中はできない。

集中出来る様になるためには、心を満たすことではなく、

心を空っぽにする術を身に着ける必要がある


日々のエクササイズ:呼吸

どんな健康法でも必ずと言ってもいいほど進められているのが、

意識的に深い呼吸を心がけることです。

新鮮で綺麗な水を飲むことと同じで、この方法にまず間違いはありません

呼吸に意識を向けると、心身の状態が良く分かります。

背筋を伸ばして座り、肩とあごの力を抜く。

深く、自然な呼吸を3回〜5分、吸う息と吐く息にしっかりと意識を向けます。

一日に何回か試してみてください。

このエクササイズは呼吸の回数に関係なく、効果が得られます。



第2部:自分を見つめる

◼️スペースを広げる

これまでの人生で学んだ最大の(そして最も厳しい)教訓は、

外の世界は内面の世界の反映であるということです。」(トニー・シェイ)


例えば、水の入ったコップに青色の絵の具を数滴たらしたら、どうなりますか?

水は青くなります。

では同じ絵の具を数滴、海にたらしらた、どうなりますか?

目に見える変化は全く生じません。


絵の具をたらした量は同じでも、水の量、つまりスペースが違うからです。

海ほどの水量がある時、数滴の絵の具の影響はほぼ皆無に等しくなります。

これと同じことが心にも言えます。


スペースが広いか狭いかで、感情の受け止め方は異なってきます。


恐れや怒りそのものからストレスが生まれるわけではありません。

ストレスが生まれるかどうかは、感情とどう向き合うか

どれほど広い心のスペースを持ち合わせているかで決まります。


プレゼンの最中などに失敗するのでは、など恐れを感じた場面で、

心に浮かぶことはあまり気にせず、思考と感情を受け止めるスペースの方を重視します。

緊急事態が発生したとも考えない。事実をありのままに受け止めます。


そうすると、元から備わっている心のスペースが広がります。

恐れに抵抗しようとしなければ、恐れの力は自然と弱まります。

恐れを恐れないことで、かえって自身は強まります。


怒りが生じたことを自覚し、怒りのままに振舞ったらどうなるか考えてください。

何をする場合でも、

「私たちが本当に責任を持たなくてはならないのは、自分の意識の状態です。」

他人に何をされたり、言われたりするかは、

自分がそれにどう応じるかに比べたら、遥かに些細なことです。


◼️無心で行なう

「勝ち負けの心配をやめて、ひたすらに ”今ここ” に集中するときほど、

いい結果が出るのは偶然ではない。」(フィル・ジャクソン)


ハーヴァード大学の研究で

幸せを感じるかどうかは、何をしているかではなく、その時の行為にどれだけ意識を

向けているかに最も大きく左右される。ことが分かりました。


◼️行動と内面を一致させる

自分の行動が、心の中で大切に思っていることに反さないかどうか、気をつけましょう。


◼️止まることを受け入れる

人生とは、あくまで「今ここ」の積み重ねでしかない。

「目的地に着く」ことばかりを考えているせいで、人生の多くの時間を無駄にしている。

内面の生活が貧しかったり、苦しかったりするほど、止まることは難しくなる。



第三部:創造力を引き出す

何に意識を向けるかは、結局のところ、どういう人生を送ろうとするかの選択でもある。


◼️しようとしない

心の活動を止めようとすると、その止めようとする努力がまさに活動になる。

「心を落ち着けようとすると、かえって落ち着かなくなる。」

とスティーブ・ジョブズも語っています。

止まろうとすることで、かえって動いてしまう。

創造的になろうとすると、逆に創造的でなくなる。


”しよう” とする。のではなく、”誘い出す” という方法を取る。

まず、自分の体や周囲の環境に意識を向ける。欲を手放して、ただ今この時を生きよう、

呼吸を深く、心は開いて、創造性は自分の外ではなく、内にあります。

優れたアイデアは、自分の中に既にあり、自分はそのアイデアにアクセスするだけでいい。


◼️力を抜く

ただ歯を食いしばって頑張ることが一番と考えがちですが、夢を実現するには、

正しい努力が欠かせません。

力を入れるのでなく、力を抜くことで、かえって前進しやすくなる事は多いです。

それは、ストレスが減るからです。

何を実現したいかだけでなく、どの様に実現するかにも意識を向ける必要があります。

目標だけではなく、過程にも目を向けましょう。


◼️静寂と仲良くなる

「沈黙の中で、魂は進むべき道がはっきり見えてきます。捉え難く、

人の目を欺きやすかったものが真の姿を現します。」(マハトマ・ガンジー)


創造ではなく逃避のためにテクノロジーを使う傾向が私たちにはあります。

電子機器をオフにした時の静寂が怖くなり、常に退屈を紛らわし、

常に新しい情報に接していないと、不安になってしまう。

生きることに向かうのではなく、生きることから逃げようとしています。

静寂の中にいると落ち着かなく、喧騒の力で恐れや不安を忘れる。

この事を繰り返していては、雑念の奥に隠された知恵や直感、静寂の中で初めてアクセス

出来る深い洞察に達することはできません。


静けさと心の広々としたスペースがなければ、創造性の源にアクセスできません。

「情報の量と、心の広々としたスペースとのバランスが失われれば、情報と物質に溢れた

この世界で溺れるだろう。溺れるとは、心が混乱し、創造性を発揮する力を失うという意味

だ。どれだけ創造性を発揮できるかは、自分の内側にある創造力の源泉にどれだけアクセス

出来るかにかかっている。」(エックハルト・トール)


◼️体の声に耳を傾ける

体に ”対して” 目を向けると、美しいとか醜いとか、健康そうとか不健康そうとか、

痩せすぎ太り過ぎとか、判断を下します。

体の ”なかに” 意識を向けると、体が生命体であることが分かります。

体に宿っている躍動感が感じられます。

ジョギングや、森の中の散歩、スポーツなどでエネルギーが実感をする経験です。

私たちが思っている以上に心と体は繋がっています。

創造力をどれだけ発揮できるかは、体の状態に左右されます。


◼️今この時に秘められた力を知る

現在こそ、私たちが生きている唯一の場であり、

夢を実現するために創造力を発揮できる唯一の場です。

未来はあくまで頭でこしらえた思考の産物なのです。


今この時以外に、私たちにとって本当にあると言えるものは何ひとつありません。

将来充実した生活を送りたければ、今。充実した生活を送るのが、一番確実な方法で

あり、将来創造性を開花させたければ、今、創造性を開花させるのが一番確実な方法

です。そもそも、未来がやって来た時、そこにあるのは、また別の今でしかない。

現在の今を創造的に生きていないのなら、将来の今も、やはり創造的に生きられない

でしょう。


どれだけ輝かしい過去があっても、現在には必ず過去よりも大きな可能性があります。


◼️創造性を引き出しやすくする

「ビジネス戦略といったものは大して持っていません。

事業戦略は要りません。要は、運と根気です。」(クレイグ・ニューマーク)


創造的な営みを妨げやすい心の状態は2つで、

第一は疑念。前に進もうとする意欲や自身が失われます。

第二は頑な確信。人生について明確なイメージを描き、世界をそれに合わせようとする。

出来る限り成功を目指して行動すると同時に、結果にこだわらない姿勢が大切。

きっと出来るという強い自信を持つと共に、自分にはコントロール出来ない事がある

という深い諦念を持つこと。情熱を傾けると共に、結果に執着しないことです。


◼️執着することの無益さを知る


 
 
 

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