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Dr.Palitha Ayurveda講座 (アグニ)

  • 執筆者の写真: mayumi
    mayumi
  • 2019年5月13日
  • 読了時間: 4分

更新日:2022年3月16日


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講師:Dr.Palitha Serasinghe

(パーリタ・セラシンハ博士)

医師、アーユルヴェーダ医師

医学薬学博士

(日本富山大学にて取得) SETRAMED LONDON LTD代表

SETRAMED International College of Ayurveda学長

コロンボ出身、英国在住。





★アグニについて

サンキャ哲学:プラクルティ (全てのものの始まりのエネルギー)

プルシャ (宇宙に意識・魂) = 大宇宙と小宇宙


プラクルティ:サットヴァ(純粋)、ラジャス(活発)、タマス(惰性)

パンチャマハブータ:5つの基本要素

アグニは人間の強さである。生きる為に必要。

全ての病気は弱いアグニが原因。

従って、健康を保ち、病気を防ぐ為にはアグニを良い状態に保つことが大切



★3種類のアグニ

ジャタラアグニ:お腹のアグニ (消化するアグニで一番大事)

ブータアグニ :5つの要素に関するアグニ (体内に細かく吸収する為のアグニ)

ダハトゥアグニ:7つの要素に関するアグニ (各組織にある生成する為のアグニ)



★アグニの状態

サマアグニ :バランスの取れた一番良い状態

マンダアグニ:遅くて弱いアグニ (アーマが出来る)、カパ

ヴィシャマアグニ:不規則、何度もちょこちょこと食べる、ヴァータ

                                  前の消化物に重ねて食べるので少しずつアーマが溜まる

          間食を控えて、規則的に食べることで元気になる。

ティークシュナアグニ:早い、強い、鋭い、ピッタ


ケーキの焼き方に例えると・・

アマンダアグニ    半生状態のケーキ

サマアグニ      上手に焼けたケーキ

ティークシュナアグニ 焦げた状態のケーキ



★アーマとは?

・体内に残った未消化物→体内の管のつまりの原因になる

 このつまりにより、精神的な乱れ、腹部の重さ鈍さ、吹き出物が出る。

 こうした症状を感じたら、まずは ”アーマを取り除く” ことに取り組む。

・アーマは毒性を持ち、消化・代謝の火が弱まることによって体内につくられる。



メンタルアーマについて

・”完了できなかった経験” からメンタルアーマが生まれる。

・”完了できなかった経験” を思い返すたびに、私たちはそれを追体験する

・この ”完了できなかった経験” が、身体的な未消化の食べ物と同じように

 体内に残って問題を起こし、次に進むことを邪魔する。

・アーマは思考力や知性を低下させる (メンタルアーマ)

・アーマは決断力にも影響を与える。



★メンタルアーマを生み出す不健全な3大要因

Moha - 戸惑う

Lobha - 欲深さ、貪欲

Dvesha -  怒り、激しい感情、嫌悪

この3つの不健全な思考および感情が、あらゆる「頭や心のくもり」を生み出す。


トリヴィーダ・チキッツァ (アーユルヴェーダの3大治療法)

・ユクティヴィャパシュラーヤ:論理的治療 薬による治療

・ダイヴァヴィパシュラーヤ :目に見えない原因にアプローチする治療、霊性

・サットヴァーヴァージャヤ :精神性を強化する治療 カウンセリング



★アグニの性質

熱い、鋭い、軽い、乾燥している、小さい、

体が軽くて、お腹がよく空いて、ゲップに味がない。


アグニの味

甘い、しょっぱい、辛い

アグニを増やすにはスパイス (特に生姜) を使う。


〜食事のルール〜

自分のアグニの強さ、食欲に応じて食べる

・アグニが食べ物を消化する機会を与える

前のものが消化されてから次のもの (お腹が空いてから)

・重いものには消化の時間がかかる

・軽いものは消化に良い (多いと重くなる)

・全ての味を含む完全な食事 (ドーシャに合わないものは少な目に)


*アグニを強化する家庭の薬

生姜の絞り汁小スプーン1/2 + 岩塩ひとつまみ 食前30分前に摂る

ライムジュース + 岩塩ひとつまみ 食前に摂る

トリカトゥパウダー ( 生姜+黒胡椒+長胡椒) 小スプーン1/4 + ハチミツ少量と食後摂る

・生姜、クミン、シナモン、クローブなどを煮出してお茶にする。クミンティーetc.



★アグニを強化するライフスタイル

運動、入浴、早起き、ファスティング (断食)


〜食べ方で避けるべきこと〜

食べ過ぎ、頻繁に食事をとる、消化しにくいもの、消化に重いもの、

嫌いなものを食べること、お腹が張りガスが溜まるもの、加熱しすぎたもの、

茹で過ぎたもの、冷たすぎるもの、古くなった食べ物、汚染された食べ物、

胸焼けするもの、辛いもの、怒りや悲しみや恐れを感じている時に食べること


アグニが適切に働いていると、

適切に空腹感を感じる、軽さを感じる、ゲップがない、

適切に喉が乾く、排便が定期的。



★アグニを強くするヨガのアーサナ

・太陽礼拝

・プランクポーズ

・ねじったランジのポーズ

・椅子のポーズ

・ナヴァーサナ

・魚の半分の主のポーズ

 
 
 

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