Book:GO WILD 野生の体を取り戻せ
- mayumi

- 2019年11月5日
- 読了時間: 3分
更新日:2021年5月30日

著者:ジョン J.レイティ 医学博士。
ハーバード大学医学大学院臨床精神医学准教授。
ベストセラー『脳を鍛えるには運動しかない! 』
(NHK出版)
脳と運動の繋がりに関する世界的権威の
一人となり、子どもの運動療育にも力を入れて
いる。johnratey.com
取り上げる内容は食事、運動、睡眠、心、自然、
仲間、脳など多岐にわたり、
人間が野生本来の能力を総合的に理解出来る内
容でした。
ヨガと瞑想の重要性も再確認出来ました!
まずは自分の「引き金」を見つけよう。
ある変化が引き金になって、他のことが次々に変化していく。
引き金は、人生に大きな変化をもたらす最初の一歩なのだ。
食べ物、運動、睡眠、マインドフルネス、バイオフィリア、
家族や仲間その何れもが引き金となり、相互に影響し合う。
あなたの引き金が何なのか、自分の経験から、まずは食べ物か運動、
もしくはその両方から始めることをお勧めする。
◼️運動
運動が脳や精神にもたらす影響の大きい。
幸福感を調整する力がある。
運動は私たちのDNAに深く刻まれていると言ってもいいくらいだ。
ジムでの単調な運動よりも、
トレランのように変化に富んだ環境で複雑な動きをする方がより幸福感を感じられる。
好きな運動をしよう。
思いきり動くことのできる、その時間が心から楽しみになるような運動を。
健康を保つためにする運動は、楽しくなければ本物ではない。
楽しむことは、よりよい脳を育てることにもかつながる。
◼️睡眠
睡眠は複雑な能力において更に影響をもたらす。
眠らないと免疫低下、太りやすくなる、うつになりやすい。
睡眠は脳にとっては一種の休息となる。
外部からの騒音や新しい情報が遮断された状態で、
脳は既にある情報を並び替えて意味を見つけ出すことができるのだ。
脳にとって忘れるための時間だと言える。
不要な情報を捨て、選定し、整理し、残った情報からパターンを形作り、
そのパターンを理解するための時間なのだ。
日中に2時間、情報を取り込んだら、
その意味を理解するために脳は1時間の睡眠を必要とする。
利口さと賢さの違いは、一晩にもう二時間多く眠れるかどうかなのです。
睡眠について、進化はいくつかの事を教えてくれる。
不規則でも構わない。うたた寝でも大丈夫。
安全という感覚が必要なのだ。
可能ならば、他の人と眠ろう。
昔から見張り役を務めてきた犬と一緒というのもお勧めだ。
火がパチパチという音や、人や動物の落ち着いた呼吸の音は、
周囲が安全で深く眠っても大丈夫だというシグナルになる。
体はこういう音を聞くと安心して熟睡できる。
ラジオのリラックスした会話を聞きながら寝るのがいいという人もいる。
波が穏やかに打ち寄せる音や、焚き火が燃える音など安全な音を探そう。
本物が無理なら、録音した音で代用してもいい。
◼️食事
とにかく糖と炭水化物を断て。
水に溶けた砂糖(ソフトドリンク、栄養ドリンク、フルーツジュース等)は絶対にダメ。
カロリーは脂肪から摂取する。
ただし人工の脂肪(トランス脂肪酸)はダメ。
肉、魚、野菜、ナッツ、乳製品、果糖が少なめの果物を、好きなだけ食べよう。
いろんなものを食べよう。食べることを楽しもう。
◼️マインドフルネス
研ぎ澄まされた意識と現存性(今ここ)でいる必要がある。
瞑想がこれを可能にする。
瞑想がもたらすのは至福やリラクゼーションではなく、気づき(アウェアネス)と能力。
脳は瞑想によって鍛えられる。
◼️バイオフェリア
私たちが自然の中にいて心地いいと感じるのは当然のこと。
人間は生まれたときから自然にバイオフィリアを備えている。
現代人は自然との結びつきの大切さを見失いがち、過小評価しがち。
健康を維持すること、機嫌がよくなること、賢くなること、
いろいろなことが本当は自然とのつながりのおかげ。
自然はいつも私たちに優しいとは限らない。
けれどその複雑さ、不規則さ、人間への無関心さが、私たちに刺激や感動を与える。



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