top of page

サティシュ・クマールの本

  • 執筆者の写真: mayumi
    mayumi
  • 2023年3月20日
  • 読了時間: 4分

更新日:2023年5月20日


ree

君あり、故に我あり 依存の宣言

こちらの本を最近読みました。

とても素晴らしい本だったので、

内容を少しシェアさせていただきます。

彼の母親、導師、旅で出会った賢人たちの言葉を元に

こちらの本は作られています。


著者:サティシュ・クマール

インド西部ラージャスターン州の町で生まれ、

9歳で出家ジャイナ教の修行僧となる。18歳のとき還俗。

ガンジー思想にも共鳴し、

2年半かけて、核大国の首脳に核兵器の放棄を説く1万4000キロの平和巡礼を行う

1973年から英国に定住。

E.F.シューマッハーとガンジーの思想を引き継ぎ、

イギリス南西部にスモール・スクールとシューマッハー・カレッジを創設。

エコロジー&スピリチュアル雑誌「リサージェンス(再生)」編集長。



■呼吸は、あなたと世界を結びつける

あなたは、同じ生命の呼吸を、同じ空気を、

全ての人々と分かち合っています。


この目に見えない仲立ちを通じて、

全ての人と結びついています。


動物、鳥、植物、そして宇宙全体と同じ呼吸を分かち合っています

空気にはどんな壁も境界も、差別も分離もありません。

呼吸に注意を払うことで、

あなたの分離の感覚は消えてしまいます



■マントラ「OM オーム」

オームは肯定のマントラあり、

単純に「イエス」を意味します。


存在を肯定し、

太陽や月を肯定し、

木々や川を肯定し、

友達や家族を肯定し、

あなたと私を肯定し、

生命とその美しさを肯定する


それは受け入れ、

心を開くマントラで、

積極思考のマントラです。


私たちはできる限り頻繁にこのマントラを唱えるべきです。

決まった時間や場所など気にせず、

どこでも、どんな時にでも唱える事が出来ます。


マントラは不断に繰り返されることによって、

どんどん力を蓄える聖なる言葉

同じマントラを唱えれば唱えるほど、その力は強くなる。


マントラはあなたの心を清めてくれる

サンスクリット語で「マン」は心、「トラ」は解放

マントラを唱えることで心は解き放たれ、

精神的なしがらみから自由になれる。



■宗教について

私たちは宗教的教義を捨て、

精神を育てなければならない。

いかなる宗教も、

私達を精神性や自由に導いてくれません。


宗教は他のものと同じくらい束縛の原因になります。

自由に歩くには、

すがりついているものを全て捨てなければなりません。

宗教は集団的信念が服を着たものにすぎません。


真理は、宗教や導師によって与えられる既成のものではありません

真理は発見されなくてはなりません

人生は発見の旅です。


固定的で不変的な何かがあって初めて確実さは存在できます。

しかし、現実は常に動き変わっていきます

それは絶え間なく変化しています。


もし私達の心が固定された信条や特定の知識に束縛されてしまったら、

どうやってこの絶え間ない変化に対応できるでしょうか。


現実は静的でないのだから、

私たちも機敏で柔軟な心を持つことが必要です。


■あなたは世界であり、世界はあなたである

ということにお気づきでしょうか?

世界はあなたや私から分離してはいけません

私たち全てをひとつに編んでいる関係の共通の糸があるのです。

私たちは皆、深い部分で完全につながっています


対立は無知から生まれます

全ての生命は相互につながっているということに無知だからこそ、

我々は互いに支配しようとするのです。


分断の癒しを行うには、

私たちは沈黙し集中しなければなりません。

沈黙と集中こそが瞑想の土台を築きます

瞑想こそが分断の傷を癒す過程なのです。


瞑想するうちに、

分断は終わり全体が見えてきます

そして、もはや「」と「」、

私たち」と「彼ら」、「」と「

の間に区別は存在しなくなるのです。


自我が存在せず、

虚栄、恐怖、不安、無知が存在しなくなれば、

癒しと全体性が現れるのです。


平和のあるところには、

他の人々、他の文化、他の国々、他の宗教など、

「他者」への恐怖は存在しません

なぜなら平和は、

「他者」など存在しないという感覚を与えてくれるからです。


■ブッダの言葉

あなたは、あなたと意見が合わず、

あなたの平和宣言をよく思わない人々と出会うことでしょう。


もし彼らがあなたを罵り、悪口を言っても怒ってはいけません

代わりに、

彼らがあなたを怪我させなかったことに感謝しなさい。


もし彼らがあなたを攻撃したなら、それでも怒ってはいけません

代わりに、

彼らがあなたを殺さなかったことに感謝しなさい。


もし本当にあなたを殺すような非常に酷い人と出会ったとしても、

愛する我が弟子よ、

その心に怒りを抱いてはいけません

もし彼らがあなたを殺したなら、

彼らはあなたをこの肉体から解放してくれたのです。


肉体は束の間の儚いものです。

「我」や「自己」という考えに固執してはいけません


もしあなたの魂が本当に自由で、

怒りから解放されているのであれば

私はあなたを祝福しましょう

怒りは精神を蝕み、心を腐らせ、

魂を病ませ、肉体をかき乱す


ブッダは怒りからから解放されるように

旅立つ弟子たちに教えていました。



ree

 
 
 

コメント


bottom of page